ホステスは顔じゃない!銀座のクラブで売れるための6つの資質

 銀座のクラブは、水商売の女性にとっては頂点とも言える場所です。VIPのお客を相手に、一晩で驚くほどの金額を売り上げるホステスもいます。上昇志向を持つ女性にとっては、一度は目指したい場所かもしれませんね。

 見た目が美しいことがホステスの条件のように思われがちですが、実は、そうでもありません。見た目はごく普通だったり、中には「ブス」と言われることを自分の売りにして指名客を増やし、独立した有名ホステスもいるくらいです。

 でも、一流と呼ばれるホステスには、共通している点がいくつかあります。

 銀座で少しでも多く指名を取るためには、何が必要なのでしょうか?

銀座のクラブホステスとは


 「ホステス」と言うと、飲食店で接客をする女性のことを指します。そのため、店の形態に関わらず、「接待でお酒を供するサービス」をする女性のことはすべて「ホステス」と呼んで差支えないのですが、現在では、クラブに勤める接客業の女性を「ホステス」と呼ぶのが一般的なようです。

キャバレークラブやラウンジとの違い

 クラブは、キャバレーやラウンジよりも高級なイメージで売っている店がほとんどです。

 服装はドレスかスーツが基本で、髪型にも細かい指定があります。セルフでヘアアレンジをしていくと、やり直しを命じられたり、厳しいお店だと罰金が科せられることもあります。

 特徴的なのは、指名制です。銀座のクラブでは、一人のお客様に対して一人の担当がつき、「係」と呼ばれます。永久指名制となっており、そのお客様が来店されると、他のホステスがついたとしても、係の売上になります。いわば、お客様が固定しているわけです。

 係がついたからと言って、気に入った女の子を席に呼べないわけではありません。係とは、自分のお客様に出来るだけ心地よい時間を提供するための役割なので、他の女の子を呼んでもOKです。

 また、ヘルプで入った子がそのお客さんと連絡先を交換するのもOKとされています。最初はヘルプや、ヘルプのヘルプで席に入り、気に入ってもらえたお客さんと連絡先の交換をして、徐々に自分のお客さんを増やしていくのです。

 キャバクラは、クラブよりも若干敷居が低いと言えるでしょう。料金は時間制で、前払いと後払いがあり、延長も出来ます。

 キャバクラに勤める、いわゆる「キャバ嬢」は、18歳~20代前半が多いです。来店する男性客も、「若くて可愛い女の子と楽しくお酒を飲みたい」という目的でやってきます。ママはおらず、それぞれのキャストが自分の才覚でお客さんの指名を取ります。

 服装は、ドレスやスーツがほとんどですが、クラブほどドレスコードは厳しくありません。髪型も基本的に自由です。

 自分の個性に合うと思えば、多少ユニークなスタイルでも許される場合も多いようです。

 ラウンジはもう少し大衆的で、キャバクラとスナックの中間のような立ち位置です。
 ママがおり、ドレスやスーツのキャストがボックスで接客します。キャストはホステスと呼ばれることもあります。
 キャストに求められる資質は、その店によりますが、高級クラブほど厳しくないと考えていいでしょう。

 銀座のクラブでは、20~30代のホステスが多く活躍していますが、顧客を持っているホステスなら、年齢はそれほど重視されません。

 来店する客層も、キャバクラなどに比べると40~50代と高めで、政財界の重役クラスも珍しくありません。そのため、若く明るいことよりも、政治経済の事情に明るく、話題を振られても最低限ついていけるレベルが求められます。

 銀座のクラブでは、一晩で最低3~4万円、少し飲食したり女の子たちに飲み物をおごったりすると、10万円を超えることもしばしばです。決して安くない料金には、場所の雰囲気と、ホステスのサービス料が含まれます。

 そのため、お客様に満足していただくためには、ホステスの接客スキルも非常に重要なのです。

銀座のクラブホステスの収入


 銀座の高級クラブで働くホステスと言えば、高給取りのイメージがありますよね。

 確かに、稼げるホステスだと、一か月に数千万単位の収入を得ることもあるようです。もっとも、今は景気があまりよくないので、そんな例は稀だそうですが、バブルの時代は普通にあったようですよ。

 銀座のクラブホステスの収入は、勤務体系によって異なります。

ヘルプの場合

 まだ歴が浅いホステスは、「ヘルプ」として接客にあたります。時給にして2500円~3000円クラスからスタートすることが多いようです。日給○万円と決められている場合もあります。実働時間は4時間程度なので、1万円~数万円が、一日の収入になります。

 ついたお客様の売上が反映されるのは、そのお客様を担当している「係」であるホステスだけです。ですので、接客を頑張ってお店の売上に貢献したとしても、ヘルプホステスであるうちは、給料には反映されません。

 しかし、日給がまるまる手元に残るわけではありません。ヘアを「銀座スタイル」にセットするのに、大体1回につき3000円程度かかります。ヘアセット料金を節約して、自分でセットするホステスもいますが、店の基準に合わないと判断されたら、やり直しを命じられたり、罰金を取られることもあります。
同伴やアフターの際、気の利いたお客さんならホステスのタクシー代も出してくれますが、そうでない場合もあります。その場合、タクシー代は自腹です。

ホステスの仕事の一部に、電話による営業があります。その電話代もホステス持ちです。

このように、接客・営業職というのは、持ち出し分が多い職業でもあるのです。ヘルプのホステスたちは、生活費はギリギリという人も少なくありません。

仕事のためにかかった衣装代やヘアセット料金、タクシー代や電話料金は、確定申告の際に経費として申請すれば、戻ってきますので、面倒でも領収書を取っておいて、きちんと確定申告をしましょう。

 ただ、お店の売上がとてもよかったり、ノルマよりかなりいい成績を上げたりすると、日給がアップしたり、金一封が出ることもあります。また、今接客しているお客さんが、将来自分の固定客になってくれる可能性もあるわけです。その日のために、長いスパンで考えて、地道に実績を積み上げていく必要があります。

 銀座のクラブは、遅刻や欠勤には厳しいです。ペナルティとして罰金を課され、給料から天引きされます。同伴やアフターのノルマの未達成も、罰金の対象となる場合が多いです。
 華やかに見えても、楽な仕事ではないのです。

係の場合

 「係」とは、固定の客を持つホステスのことです。「売上さん」と呼ばれることもあります。

 係になると、自分が担当しているお客さんの売上が給料に反映されます。また、担当客が他の人と一緒に来店すると、その客の分も全部係の売上として計算されます。自分が休みの日に担当客が来店したとしても、すべて係の売上になります。これが銀座のクラブホステスの強みで、長く続けて「係」になれたホステスが、収入をどんどん増やしていくチャンスも与えられるのです。

 ただし、稼げるようになると、持ち出し分もまた増えるものです。お客を何人も抱えたホステスは、ヘルプの女の子も多数ついているのが普通です。ヘルプホステスは、自分がカバーできない場面で自分のお客さんを楽しませてくれる大事な存在です。ヘルプが頑張ってくれなければ、売上を維持することは出来ません。そのため、係となったホステスは、ヘルプのホステスの負担が少なくなるよう、食事を奢ったり、アフターや同伴の際のタクシー代を出したり、自分の衣装を譲ったりと、出来る範囲で手を差し伸べる必要があります。

 それに加えて、メイクや衣装・ヘア代や、営業の電話代なども全て自分持ち。さらに、金払いのよいお客さんをつかんでおくために、バレンタインなどイベント毎のプレゼントや、お中元・お歳暮などにも気を配る必要があります。

 銀座では、昔ながらの習慣である「ツケ」で飲むお客様も多いもの。ツケの回収は係の責任です。支払いが遅くなれば、何十万という金額を係のホステスが立て替えることになります。お客の方の事情が変わり、急に払えなくなった、ということにでもなれば、それはまるまる係が被ることになります。そうした事態を少しでもなくすためには、お客さんを見抜くシビアな目も持っていなければなりません。

 必要経費や立て替え分を差し引いても、手元にかなりお金が残るようになると、ホステスという仕事をやっていてよかった、と思えるようになるかもしれませんね。

No.1ホステスに必要なこと


 顔の美しい人、抜群のスタイルを誇る人は、黙って座っているだけで場の空気を変える力を持っています。そういう、華のある外見も、ホステスにとっては有利ですが、それだけでは固定客はつきません。

 逆に、見た目は地味だったり、取り立てて特徴がなかったとしても、能力次第でNo.1になることも可能なのです。

 お客様に指名していただき、何度もお店に通っていただくためには、何が必要なのでしょうか?

①観察眼

 あらゆる接客業・営業に必要なのが、観察眼です。

 目の前に座ったお客様が、どういう性質の人で、何が好きなのか、しっかり観察しましょう。外見には、その人がどんな人なのかを知らせる様々な情報が含まれています。社会的な地位や、懐具合も伺えますし、どういう趣味なのかが分かる場合も多いですよね。会話の端々から、野球が好きなのか、サッカーファンなのかが分かることもあるでしょう。

 しっかり観察して、その人の特徴を覚えておけば、会話の引きだしを増やす役に立ちます。ツボをついた話題を投げかけて、お客様に「面白い子だな」と思ってもらえれば、次に繋がる可能性がぐっと高くなります。

②共感力

 女性が持つ大きな武器は、高い共感力です。ぽろっとこぼした愚痴を拾って、共感を示してあげることで、相手の親近感を引きつけることが出来るでしょう。

 多くの男性は、仕事で大きなストレスを抱えているもの。寄り添って癒しを提供することも、ホステスの腕の見せ所です。

③社会常識

 若さが求められるキャバクラなどと違って、クラブのホステスには、お客様の属すフィールドの話題を理解することも必要です。

 指名をとるホステスは、出勤前に必ず新聞やネットニュースをチェックしています。ママやチーママともなれば、書店でビジネス書を買って勉強しているという人も。

 会社の重役や取締役クラスのお客様が接待として使うこともしばしばある銀座では、ホステスにも相応の素養と品格が求められるのです。

④距離感

 テーブル席で接近してお酒の相手をするホステスの仕事には、お客との微妙な距離感がとても重要です。

 その場を楽しんでいただくために、盛り上げることももちろん大切。ちょっとした疑似恋愛を求めるお客様も多いので、女の武器を使って、上手に甘えたりねだったりするテクニックも必要でしょう。

 マニュアル通りの接客よりも、素の顔を見せたり、本音を漏らしたりするのが喜ばれることも。

 しかしながら、銀座のクラブには、節度と品格も必要です。お客様の方でも、銀座での遊び方を心得た人は、ホステスにボディタッチしたりはしません。ホステスの側も、しどけなく身体にもたれかかるような接客はNGとしている店が多いです。お客様と恋愛関係になることで指名を取るホステスもいますが、そうした関係は長続きしませんし、固定客を増やすことにも繋がりません。

 深すぎず、浅すぎず、適度な距離を保つのが、クラブで気持ちよく遊んでいただくために必要なのです。

⑤気配り

複数のお客様を相手にするときには、どのお客様にも目配りを行き届かせる「複眼」の視点も大切です。好みのタイプのお客様ばかり相手にして、お連れのお客様を手持無沙汰にさせるようでは、一流のホステスとは言えません。

No.1ホステスともなれば、一晩に自分のお客が大勢来店することもあります。そのすべての席にまんべんなく目を配り、どのお客様にも楽しんでいただけるよう、采配を振るう技量も問われます。

まずは、自分がついた席のお客様の全員に楽しんでいただけるよう、絶えず気配りするところから始めてみてはどうでしょうか。

⑥野心

 銀座のクラブで指名上位を勝ち取るのは、簡単なことではありません。

「○年後にはこうなっていたい」というはっきりした将来像=ビジョンがないと、長く続けていくのは難しいかもしれません。

 銀座は独特のルールで動く世界です。きらびやかな反面、厳しいことや辛いこともたくさん待ち受けています。それに耐えられず去っていくホステスも大勢います。

 しかし、指名を増やし、お店の売上に貢献出来るようになれば、普通の会社勤めの何倍、何十倍もの収入を毎月手にすることも不可能ではありません。
 その意味では、やはり、銀座は夢の街ということが出来るでしょう。

「○歳までに必ずNo.1になる」という目標を決めて、そこから逆算していくやり方があります。すると、「いついつまでに指名を○件取る」「そのためには一か月で営業メールを○○件送る」「一か月の同伴件数の目標は○件」など、具体的な数値が見えてきます。

 No.1を取るホステスは、皆それぞれに、表には見えないところで人一倍努力をしているのです。

まとめ:ホステスは究極のサービス業


 きらびやかな夜の蝶である銀座のホステスは、華やかな外見と裏腹に、厳しいルールに縛られた仕事です。

 しかし、お客様にひとときを楽しんでいただくために、最大限知恵を絞り、精一杯のおもてなしをすることで、自分の夢の実現も可能になる仕事でもあります。

 人と接するのが好きな人、夜の世界で渡っていく自信がある人は、銀座のクラブでホステスとして頂点を目指してみてもいいのではないでしょうか。