同伴出勤では男性客と一対一で過ごすため、普段以上にマナーには注意が必要です。同伴出勤をしてくれるお客さんは、自分のことを少なからず気に入ってくれています。そのため、ついつい気を許してマナーを忘れてしまうこともありますが、それではキャバ嬢としては失格です。
せっかく気に入ってくれたのにマナーができていないだけで嫌われてしまうこともあるため、きちんとお仕事モードで素敵な女性を演じましょう。
同伴出勤ではお互いにマナーを守って
同伴出勤はキャバクラなどで行われているシステムで、キャバ嬢がお客さんと一緒に店外で食事などをしてからお店に連れてくるというものです。男性客は美しいキャバ嬢と街を歩いたり食事やカラオケなどを楽しめたりとプライベートのデートのような気分を味わうことができます。一方でキャバ嬢も同伴料が発生したり、自分では行かないような高級店で食事や買い物などができるチャンスとあって、同伴したがる人は多いものです。
お店でも同伴を奨めていたり、ノルマを課しているところなどもあるため、なんとか同伴上手になりたいものです。そしてそのためにはマナーを守った過ごし方でお客さんとの関係を良好にすることが大切。自分も相手も快適に過ごすことができれば自然な笑顔で楽しめますし、お気に入りのキャバ嬢が素敵に楽しんでいるところを見れば、「また同伴してあげたい」と思ってくれるでしょう。
マナーを考えるあまりぎこちなくなるのも困るので、大切なことは無意識にできるくらいの習慣にしてしまうことも必要となります。
同伴出勤で大切なマナーとは
同伴出勤を上手にこなすためには、やはり基本的なマナーを守ることが大切になります。人としてのマナー、女性としてのマナー、そしてキャバ嬢としてのマナーを覚えておきましょう。基本なのについ忘れて無視してしまうこともありますが、これができれば好感度アップは間違いなしです。
人として当然!約束は必ず守って
同伴の約束はキャバ嬢にとってはビジネスの約束と同じようなものです。時間に遅れたり、すっぽかしやドタキャンは絶対にできないと言う気持ちで臨みましょう。約束を守ったり時間通りに待ち合わせ場所に向かうことは、人としても当然のことです。
しかし、付き合いの長い馴染みのお客さんや優しいおじ様などは、多少の遅刻を許してくれたり、甘やかしてくれるため、キャバ嬢の心に徐々に甘えやわがままが育ってしまうこともあります。どんなに優しくても、誠意のない対応をしていると気持ちが離れてしまうこともあるため、注意が必要です。通常、同伴出勤で過ごす時間は2時間弱程度のものです。
待ち合わせ時間に遅れたらその分過ごす時間は減ってしまうので、遅刻によるお客さんのガッカリ度は高くなります。
時間を守るためには、自分の無理のない範囲の約束をすることが大切です。入店しなければいけない時間は決まっているので、お客さんの中には早く会って長く遊ぼうとする人もいます。しかし、ヘアセットや服選びなどに時間がかかることをきちんと伝えて、こちらから時間を指定した方が良いでしょう。また当然、お店に入る時間にも遅れないようにすることが大切です。
難しいけど要チェック!食事の基本マナー
同伴出勤では食事でお客さんと高級店に入るチャンスも多くなります。食事のマナーは意外と見られているので、恥ずかしくないくらいの知識は持っていた方が安全です。
マナーが悪いと相手に見られるだけでなく、周囲の他の客にも見られてしまい、同伴の相手に恥をかかせてしまいます。
いろいろなマナーがありますが、食事をおいしくいただくことが1番だと思います。
周囲の人を不快にしないという最低限のルールを心がけて、たのしい食事の時間を過ごして下さいね。
基本的には音を立てない
和食や洋食、中華など色々な種類のレストランがありますが、基本的に女性の食事では音を立てないように注意をしておけば安心です。カトラリーがカチャカチャ鳴ったり、そしゃく音がうるさいなど、どんな料理でも相手が不快になりそうなことを避けます。そばのように「音を立ててすするのが通だ」などと言われるケースでも、女性は音を立てなくても許されます。つまり、音を立てなければ大体問題ないと考えられるでしょう。
マナーが分からない時は相手と同じ動きを
マナーが分からない場合には、同伴相手の動きを真似してみましょう。相手が連れてきてくれた店ならば、マナーを知っている可能性が高くなります。もし相手も間違っていたとしても問題ありません。
万が一相手の間違いに気づいた場合でも、あえて指摘せずに同じ動きをすることでプライドを守ってあげるのがマナーとして正しいこともあります。また、二人ともマナーが分からない場合には、従業員に食べ方を聞いてみても良いでしょう。
「ナイフやフォークなどの種類が多いとき、周りの人を確かめながらマネをすることが多い。でも結局正しいかが分からず、いつも間違っているのではないかと不安に思う」(25歳/女性)
女性として当然!清潔感のあるおしゃれを
女性としても接待する立場としても、押さえておきたいのは服装のマナーです。過ごす場所が決まっているのであれば、それに合わせたファッションを心がけて、清潔感のあるおしゃれをしていきましょう。基本的には過度な肌見せのない清楚なワンピースなどであればOKです。
清潔感のある服装や身だしなみを心がけるのは当然ですが、相手の好みがわからない段階なら、できるだけ女性らしいスタイルを意識しましょう。
もしも、当日行く店を決めて、そぐわないファッションだった場合には、素直に「ちょっと場違いだったかな。ごめんなさい」と言ってしまえば好感が持てます。
キャバ嬢としてスマートに!お会計のマナー
同伴出勤の場合には、大抵男性客がお会計を持ってくれるはずです。その時にはきちんと感謝の意を伝えるようにしましょう。会計を待つ間は店の外で待つか少し離れた場所にいるのが正解です。会計が終わって外に出てからお礼の言葉を伝えます。
お店のお会計はお客様にすべて出してもらうことになりますがきちんと笑顔で、「ごちそうさまでした」と言いましょう。
同伴出勤にたどり着く前に大切なマナーも
人気嬢であれば相手から同伴出勤のお誘いがいくらでも来るかも知れませんが、最初は自分からお願いしなければいけないこともあります。同伴のお願いをする際にもマナーが守れないと、スムーズにことが運びません。タイミングや言い方などに注意をして、同伴をゲットしましょう。
同伴出勤のお願いは数回来店してから
同伴出勤はキャバ嬢にとって、売り上げにもかかわりますし、人気の証でもあるため、のどから手が出るほど魅力的です。しかし、あまり同伴狙いでガツガツするとお客さんの足がお店から遠のいてしまうこともあります。
特にフリーで来店したお客さんは誰もが指名をゲットしようと狙っていますが、まずはメールでコミュニケーションを取って来店してもらうことから始めましょう。同伴してもらえたら一気に距離を詰められますが、最初はお店に足を運んでもらうことが必要です。
同伴出勤のお願いはスマートに
同伴出勤してもらうためには、相手に「外で会ったら楽しそう」と思ってもらうことが大切です。直接的に「同伴して」と言うのではこちらの下心が見えすぎなので、やんわりとスマートにお誘いしましょう。
「もっと話したい」「一緒にご飯いこうよ」など、漠然とした誘い方でも良いのですが、せっかくですから共通の趣味や食の好みなどを探り出して、「○○のおいしいお店がある」など具体的な提案をするとより効果的です。
同伴出勤のマナーは思いやりの気持ちから
同伴出勤では基本のマナーを守ることでより楽しい時間を過ごすことができ、お客さんもキャバ嬢の魅力を感じやすくなります。マナーには難しいことはなく、相手に合わせる気持ちや相手を楽しませたいという気持ちがあれば自然に守れるものです。相手を思いやって過ごし、何度でも同伴したいと思わせたいですね。