水商売でお客様とおしゃべりをする時に、話のネタがなくなって困ったことはありませんか?長く水商売をやっている人なら、ちょっとした沈黙なら「やだ~2人で黙っちゃった~」で乗り越えられます。なじみのお客様も増えて、良いムードにするためにわざわざ黙る技も使えるでしょう。 しかし、初心者が初対面のお客様を相手にする時にはそうもいきません。なかなかしゃべれない、「はじめまして」の後が続かない、と言う人は、前もって話のネタをたくさん頭に叩き込んでおき、とりあえずどれを使っても良いから一歩踏み込んでみましょう。 意外とお客様でも緊張していることがあるので、プロとしてなんとか和らげてあげたいものです。
水商売での話のネタは意外と普通
水商売ではお客様に心地よく過ごしてもらうために、ホステスなどが楽しいトークのお供をします。話のネタを豊富に持っていることで話題を広げることが出来て「だんまり」を防ぎやすくなりますが、皆さんどんなネタを持っているのでしょうか? 水商売だし、きわどいことを言わなきゃいけないのかな、エッチな話ばかり出たらどうしよう・・・などと思う人もいるようですが、水商売だからってそんなことはありません。意外と一般社会で普通に話しているようなことが話のネタになるのです。 なのに、場が盛り上がるのはホステスさんのリアクションやアルコール、店のムードがあるためです。アルコールとムードはすぐに手に入りますが、リアクションについてはゆっくりと自分のスタイルを築いていくしかありません。まずは盛り上げることではなく、自然にトークを始められるように話のネタ振りからお勉強していきましょう。
水商売では合コン気分は卒業を
水商売を始める女性の中には、自分はお酒が飲めるしお酒の席でも盛り上げることができる、合コンでもモテルし、といった考えで安易にこの世界に飛び込んでくる人もいます。なのに、実際にやってみると話のネタで詰まってしまったり、思ったよりも盛り上がらないことは多いものです。これは、プライベートの飲み会や合コンでは盛り上げてもらっていただけで、自分の実力は「大したことがなかった」ということでしょう。 水商売のお店ではホステスのことを褒めたり自分から盛り上げてくれるお客様もたくさんいます。しかし、そうではない人にもたくさん出会うことになりますし、ホステスが主体になって上手に盛り上げていくことが求められます。チヤホヤされた飲み会のことは忘れて、プロとしての役割を果たすことを考えてみましょう。
初対面で始めたい水商売では鉄板の話のネタ
水商売のお店に初めて来たお客様、自分が初めてついたテーブルなどで、「はじめまして」の後に使ってみたい話のネタを紹介します。とはいえ、この世界では広く知られていることなので、「これさえ覚えれば大丈夫」ということではありません。 この話のネタから始めて、自分らしく話を広げていくことも必要です。以下は話のネタのキーワードの頭文字をとったものです。「テキドニセイリスベシ」という語呂で覚えましょう。
テ→テレビ「テレビはよくご覧になりますか?」 キ→気候「暑い日がつづいていますね」 ド→道楽「何か趣味はありますか?」 ニ→ニュース「大学生が集団で酔っぱらって駅前で倒れていたらしくて」 セ→生活「お休みの日は何をされていますか?」 イ→田舎「ご出身はどちらですか?」 リ→旅行「インドに行ったことはありますか?」 ス→スター・スキャンダル「大物歌手が逮捕されましたね」 ベ→勉強「大学では何をお勉強されていたんですか?」 シ→仕事「何のお仕事をしていますか?」
多くの人が日常的に触れることが多いネタなので、これは水商売に限らず、あらゆる初対面のシーンで利用することが出来ます。水商売以外の仕事でも初めて人と会った時に話のネタに困ることはあるものです。今後別の仕事に就くことになっても覚えていると便利です。
トーク1.テレビのネタ
テレビの番組の好みやいつも見ているもの、ドラマが好きかクイズ番組が好きか、などいろいろな質問できる話のネタです。「自分がこうですが、いかがですか?」と自分の気に入っている番組のことを先に伝えても良いでしょう。難しい話や情報集めの必要性もないから安心です。
トーク2.気候や天気のネタ
天気の話は水商売以外でも鉄板の話のネタであり、初対面トークの入り口として使うことが多いものです。「いい天気ですね」「雨ですね」だけでは話が進みませんので、「最近晴れが続いていて、ゴルフ日和ですね」とか「雨の日はどう過ごされていますか」など話を広げるきっかけとして利用しましょう。
トーク3.道楽、趣味ネタ
趣味を話のネタにすることで、仕事での疲れも吹き飛びます。楽しくお酒を飲みに来ているお客様には良いネタです。同じ趣味を発見できれば意気投合するきっかけになりますし、知らないことでも質問すればお客様がうんちくを語る機会になります。同じ趣味だった場合や面白そうだと思った時には、「今度ご一緒に」と言う話もできるでしょう。
トーク4.ニュース系:地域ネタ/自分ニュースのネタ
ニュースと聞くとちょっと硬そうなイメージですね。高級クラブの一流ホステスには必須の話のネタですが、キャバクラなどではそこまで硬くならなくて大丈夫です。ニュースと言っても、この辺で起きたちょっとした事件や自分ニュースでも構いません。こちらから話すことがなくても話を振れば良いだけです。「最近一番ビックリしたことはなんですか?」とお客様の自分ニュースを教えてもらいましょう。
トーク5.プライベートなネタ
水商売の女性には、話のネタでも個人的なことを聞かれたくないという人もいるので、プライベートな話を聞くときは「根掘り葉掘り」にならないように注意が必要です。趣味や休日のおでかけのお話程度に抑えて、お客様が話したそうであればお聞きしましょう。奥様やお子様の話もしたい人としたくない人に分かれます。
トーク6.田舎、出身地ネタ
同郷の人と偶然知り合った時の喜びは計り知れません。なぜか地元が一緒というだけで場内指名を取れたホステスもたくさん見てきました。もちろん、そんな偶然は多くないので、旅行で行ったことがある、友達が住んでいる、テレビで見たなど、なんとか接点を見つけてみましょう。
トーク7.旅行ネタ
旅先の出会いは胸を高めるものですが、過去に同じ場所に行った、行ってみたいところが同じと言う場合にも同じようなワクワクを共有することができます。
トーク8.芸能スキャンダルのネタ
芸能ネタはテレビ同様に多くの人が知っていて、盛り上がりやすいものです。しかし、事件性のあるものや好感度の高い芸能人の悪いネタには注意が必要となります。お客様が大ファンだった場合、コメントの仕方を間違えると不快に思われる可能性もあります。
トーク9.勉強のネタ
学生時代の勉強の話は年配の方ほど効果的です。ハイレベルで専門的な研究の話などではなく、好きな教科や嫌いな教科の話でも良いでしょう。勉強ネタから学生時代の思い出話、苦労話などにも発展させることができます。
トーク10.仕事のネタ
水商売のお店に来る人の中にはお仕事を話のネタにしたい人としたくない人がいます。仕事のことは忘れたいということもあるので、話を振ってみて反応が悪かったら他の話に切り替えましょう。 ただ、男性客は自分の仕事の大変さに同情してもらいたい人や忙しさにプライドを持っている人もいるので、「大変なんだよ」と嫌そうな顔をしていても「聞いてくれたら話したい」と言う場合も多いものです。
水商売の話のネタは相手に応じて出し入れを
水商売を利用するお客様には、それぞれ向いている話のネタがあるものです。話したくないようなら次の話のネタを提供するようにして、盛り上がれそうなものを探しましょう。 今回の話のネタはどれも際立ってタブーなものはありませんが、内容によっては触れて欲しくないものもあるので様子を見ながら使っていきましょう。