水商売には昔も今も、ぬぐいきれない偏見があります。子供のなりたい職業にキャバ嬢が選ばれようと、ホステスから有名タレントが生まれても、一部の人たちの間では、水商売についている人を軽く見たり、バカにしたりと言った状況は変わりません。 自分が好んで、もしくは切羽詰って水商売の道に入る場合には、そういった偏見に関しても知っておくことが必要です。 その上で、自分の職業に対して自信やプライドの持ち方を考えてみましょう。
水商売に対する偏見を持つ人は多い
水商売は、一時的で不安定な収入や異性に対してお酒の席での接待などが原因で偏見を持っている人が多いものです。 キャバクラやスナックなどでは、女の子のキャストがお客様の席について一緒にお酒を飲んだり、カラオケを歌ったり、おしゃべりをします。 そのお客様のお気に入りとなって、同伴出勤や指名をしてもらえたらその分収入が増えるシステムになっており、高収入を得ることも可能です。 しかし、その高収入は人気がベースとなっており、不安定で若い内ならともかく、徐々に落ちていく可能性もあります。 また、お客様に気に入られるために会話の内容や美容に注意して、時にはプライベートでデートをすることもあります。
水商売は、お客さんが目当ての女性に会うためにお店へ行き、共にお酒を飲むことで利益を得ています。よって、働く女性は女を武器とし、女性らしさを目一杯アピールするのです。そのため、一番大きな偏見の根元に、女を武器にするからと言う理由があるのです。
こうした実態が水商売に対する偏見の原因となっており、ある部分では事実なので、それを「悪い」と言う人に対しては反論のしようもありません。 水商売にプライドを持ってやっている人にとっては納得できないことですが、世間の風潮として「こういう意見の人もいるのだ」と思うしかないでしょう。
たまに間違った知識で水商売に偏見を持つ人も
水商売は誰でも一度は経験すると言ったタイプの職業ではありません。 また、コンビニエンスストアやファミリーレストランのように、誰でも利用するようなお店でもないでしょう。 そのため、水商売を考える時のベースとなるのが、ネットの口コミや漫画、小説などのフィクションのみの場合もあります。 ネットの口コミはその人だけの個人的な意見ですし、フィクションにいたっては多少の(または過剰な)脚色によってドラマティックにされており、事実からかけ離れた内容となっているものです。 話題性のためには、水商売でキケンな目に合ったり、えらくオイシイ目に合ったという描写をすることもあり、それを見ることで水商売を勘違いしてしまうことがあります。 中にはそんな勘違いで水商売の道を目指す人もいます。 お金が儲かって、カッコいい社長さんに言い寄られ・・・などと言う良い偏見を持って夜の世界に入ってガッカリする人もいるのではないでしょうか? 良くも悪くもフィクションやネットの口コミは事実と決め付けられませんが、信じてしまう人は多いのです。
華やかなイメージや高時給に釣られて水商売のアルバイトを始めてみたものの、働き始めたら「こんなはずじゃなかった!」と思われる方も非常に多いようです。
また、水商売は結婚に向いていないと思う人もいます。一時的に高収入を得ることはできますが、若い時だけの一時的なものとなりやすく、生活も乱れやすいと考えられています。 そのため、長く勤めにくく、家計を支える仕事として続けていくには難しいものです。この点では偏見と言うよりも事実に基づいたものと言えるかも知れません。
割り切れない・・・水商売への偏見3つ
水商売に偏見を持っている人が多いのに、街にはたくさんの夜のお店があり、流行っていることも多いものです。 これは矛盾を感じるものですし、偏見を持たれたホステスやキャバ嬢、ホストからしたら何となく割り切れないものを感じます。 しかし、実際に水商売のお店が好きな人は男女限らず多いものです。ひと時のかりそめのランデブーを楽しみ、ちょっとだけ非日常的な息抜きをします。 そうやって水商売にお世話になりながらも胸のうちでは「水商売なんて・・・」と偏見を持っている、人の気持ちはそんなものです。
恋人には水商売をして欲しくない
水商売に偏見を持っている人は、恋人にもそんな仕事をして欲しくないと考えています。異性との接点が増えるというのは偏見とも言い切れず、浮気や二股などの心配は仕方ないことかも知れません。 さらに職種やその子の売り方によっては、枕営業でお客様に性の接待を行うのではないかという思いもあります。 実際に枕営業をしていない人には不本意な偏見と言えますが、中にはそういった人もいることも事実です。
水商売の女性と遊びで付き合う人も
水商売の世界では、その店で働いているホステスやキャバ嬢を(女性客ならホストを?)ものにしようと考える男性客も多くなります。 確かに美しく可愛い女性も多く、会話も上手なので一緒にいると良い気分が味わえます。しかし、多くの男性客はホステスを軽く見ています。 カノジョや結婚相手として落とそうとしているのではなく、一晩だけの付き合いやセックスフレンド、もしくは付き合うのはいいけど結婚は嫌、と言う気持ちで考えています。
たとえ、自分が水商売や風俗のお店にお世話になっていたとしても、自分の彼女や結婚相手としては、別に考える男性陣も少なくないのです。
水商売をする同性に対する意外と大きい偏見
水商売をしている女性に偏見を持ち、快く思わないのは同性である女性たちも同じです。 同じ女性同士なのに理解されないというのは意外な気がしますが、同じ女性だからこそ水商売の女性に偏見を持ち、忌み嫌うのです。 水商売に限らず、女性の敵は女性です。男性を獲得し、愛情あふれる家庭を築くにあたって他の美しく魅力的な女性はキケン極まりないライバルとなります。 水商売の女性は、さまざまな職業の女性と比較しても美しい外見と高い接待スキルを備えているものです。 そのため、特に水商売の女性に対して恋人を取られたり家庭を壊されるリスクを感じ、そのあまり偏見のこもった目で見てしまうのです。
水商売をするなら偏見に負けないように
水商売をするにあたっては、偏見からバカにされたり反対されることもあるでしょう。きっと嫌な思いをしたり、分かり合えない悲しさを感じることもあると思います。 しかし、そうした偏見は昔から長い間続いてきたものですし、変えることは難しいと言えそうです。 そのため、本当に水商売をするならば、そんな偏見に負けない強さを身に着けることが必要となります。 個々のお客様の中にはきちんと理解してくれる人もたくさんいますし、気にせず恋人や結婚相手として迎え入れてくれる人だっています。 偏見に負けないためには、悪い感情を持つ人がいることも冷静に受け止めて、理解者や味方になってくれる人もいることを自信につなげることが大切です。
水商売への偏見を乗り越えて
水商売はそのサービス内容から誤解を受けやすく、偏見を持っている人も多いものです。 水商売の実情を知らない人も多く、フィクションなどから勘違いして偏見を持つようになることもあります。 水商売をしていると偏見に悩まされることもあるかも知れませんが、認めてくれる人もいます。真面目に水商売の道を極めようとするならば、偏見ばかりに振り回されずにいることが大切です。