キャバ嬢の髪型は年々変化し、様々なバリエーションの髪型が登場しています。
しかし、基本はやはりボリュームのある盛り髪。しっかり盛られた髪の毛は、夜の世界で働くキャバ嬢をゴージャスに演出してくれますよね。
セルフでヘアメイクするキャバ嬢も多いもの。盛り髪を作るやり方と、注意点をいくつかご紹介していきます。
盛り髪とは?
盛り髪とは、頭の上部の髪の毛に特殊な加工を加えて、ボリュームアップさせたヘアスタイルのことです。
時間はかかりますが、髪の毛全体がゴージャスなイメージになるので、盛り髪を愛用しているキャバ嬢は多いです。
また、キャバ嬢や海外セレブに憧れる一般女子が真似をして、セルフで盛り髪をしているケースもあります。
専属の美容師さんに作ってもらう嬢が多いですが、中には自分でヘアメイクして、盛り髪をしてしまうツワモノ嬢もいます。
パーティなど、華やかさを演出したいときにも、盛り髪で臨む女性は多いようです。
盛り髪を作る基本の道具
まずは、基本となる道具です。出来れば全て揃っている方がいいでしょう。
①コテ
盛り髪を作る前に、ベース作りとして髪の毛を巻くので、コテはあった方がいいですね。カール用のヘアアイロンのことです。
自分が作りたいカールの強さに合ったものを持っておくといいでしょう。
②カーラー
巻き髪を作るのに、ホットカーラーがあると便利です。巻きつけておいて放置するので、カールしながら他の作業をすることも出来ます。
根元から綺麗なカールを作りたいときにおすすめ。
③アイロン
ストレート用にアイロンをあててから盛るタイプのスタイルもあります。
常に巻きたいならなくても可。
④下地用ローション
コテやアイロン、カーラーは、いずれも高温の熱によって髪の毛のたんぱく質に影響を与え、強いクセをつけるためのものです。髪の毛にはダメージとなりますので、前もってローションをつけておき、髪の毛を守りましょう。
下地用のローションを使っておくと、盛り髪のスタイルキープも断然よくなります。
⑤スプレー
ハードスプレーは、途中でこまめに使用します。これがないと、完成した後にキープすることが出来ません。
風になびかない程かっちり固めている人もいますが、現在はそれほど固くならず、さらっとした手触りを残すことが出来るスプレーも増えてきています。
盛り髪にはマストのアイテムと言えるでしょう。
⑥コーム
逆毛を立てたり、スジを作ったりするときに使用します。
素材は様々なバリエーションがありますが、何かと髪の毛にダメージを与えることも多いキャバ嬢の場合、つげなど天然素材のものを利用する方が、髪の毛に優しいかもしれません。
⑦ヘアピン
ハーフアップやお団子スタイルなど、自由に髪の毛を盛るためのマストアイテム。
アメピンとUピンの両方あると便利です。
⑧ゴム
髪の毛をくくるのに使用します。百均で買えますので、数を揃えておくといいでしょう。
初心者でもOK!簡単セレブ盛り
では、一番簡単な盛り髪のやり方をご紹介しましょう。
盛ってみたいけど、あからさまに盛りました!という雰囲気のスタイルはちょっと恥ずかしい、という盛り髪ビギナーにおすすめの髪型です。
①頭頂部をブロック分けする
まず、頭頂部の髪の毛を前後2つのブロックに分けます。
コームの柄を使って取り分けておき、前部分の髪の毛は顔側に垂らすか、クリップで止めておきます。
②シニヨンを作る
後ろ半分の髪の毛を取り、根元からねじり上げます。
その毛束をぐるぐる巻いて、お団子を作ります。毛先を団子の中に入れ込み、ピンで固定します。
上からかぶせるので、多少髪の毛が出ていても構いません。
③逆毛を作る
前半分の毛束を取り、上にまっすぐあげます。
毛先の方から髪の根元に向かって、髪の表面をコームでそぐように撫でます。すると、毛束の表面がささくれたようになります。これが逆毛です。
④かぶせる
逆毛を作った毛の束を適当に散らしながら、お団子の上にふんわりかぶせます。
好みの形を作り、髪の根元をピンで固定します。
以上で完成です!
これだと、コテやカーラーもいらず、簡単にプチ盛り髪を作ることが出来ます。
ちょっとしたお出かけやパーティなどで試してみてはどうでしょうか。
不器用で、お団子を作るところからムズカシイ…という人には、簡単盛り髪用の人工のベースも販売されています。
髪の毛の中に入れてかぶせるだけという、最強の便利アイテムです。
初心者の場合、簡単なところから始めて、徐々にテクニックをマスターしていくといいかもしれません。
本格盛り髪のやり方
髪の毛全体に盛り髪のテクニックをほどこす派手な本格スタイルは、今でも一部で人気を保っています。
これを自分で作れる嬢は、かなりの上級者と言っていいのではないでしょうか。
「盛り師」と呼ばれる美容師に頼んで作ってもらう嬢が多いようです。
①ベースを作る
まずは、髪の毛全体にカールをほどこします。毛束を太くしてしまうと、巻きがゆるくなるので、あまり太くなりすぎないよう注意します。
根元からしっかりとカールをかけるのがポイントです。これが盛り髪のベースとなります。
②逆毛を作る
頭頂部の髪の毛を一部すくいあげます。1ブロック2~3cm、横は10cm程度になるように取ります。
コームで逆毛を立てます。うまく逆毛を作れると、手を離しても倒れません。
逆毛を入れ、軽くスプレーをして、顔側に倒します。
これを頭全体に行います。
③かぶせる
逆毛を入れた毛束を散らしつつ、ハードスプレーをこまめに使って、かぶせていきます。
ひとつひとつの毛束を少量にし、丁寧に散らすと、全体がかなりゴージャスに仕上がります。
カールを作る→逆毛を作る→スプレーしつつかぶせる、という手順を繰り返していくことになります。
こう書くと簡単なようですが、実際はかなりの手間と時間がかかる作業です。
時間に余裕があるときに練習してみてください。
盛り師が丁寧に手順を説明してくれている動画も複数ありますので、そちらを参考にしてもいいかもしれませんね。
盛り髪嬢が注意すべきポイント
ゴージャスな華やかさでキャバ嬢のドレススタイルを演出してくれる盛り髪ですが、いくつか気をつけておくべきポイントもあります。
①盛り髪は髪にダメージ
年季を重ねたキャバ嬢の中には、薄毛や抜け毛に悩む人が多いということはご存知でしたか?
キャバ嬢の仕事は、どうしても髪の毛や頭皮に負担をかけることになってしまいます。職業病とも言えるので、ある程度は仕方のないところでもあります。
中でも、盛り髪は髪へのダメージがマックスになるスタイルと言っていいでしょう。
人の髪の毛は、表面がキューティクルで覆われ、中の水分や栄養分が守られています。キューティクルは髪の根元から毛先へ向かってウロコ状に髪の毛を覆っています。髪の毛を指で触ると、根元から毛先へは滑らかに指が滑るのに、逆向きにすると、なんだか引っかかったような感じがしますよね。あれは、キューティクルの向きに逆らっているからです。
盛り髪の必須テクである逆毛は、文字通りキューティクルの向きに逆らってくしを入れるワザです。キューティクルは脆いので、簡単に剥がれ落ちてしまいます。
盛り髪を頻繁に行ったり、長く続けた場合は、髪の毛が細く弱くなり、切れやすくなる危険性が高くなります。
②キャバ嬢のライフスタイルがダメージの原因となることも
キャバ嬢という仕事柄、どうしてもお酒を飲むことが多くなりますよね。連日の飲酒は、肝機能を低下させ、肌や髪の毛を再生する能力を衰えさせてしまいます。
また、お酒を飲むと、身体の中で「活性酸素」という物質が増えます。これは、増えすぎると身体の細胞をサビつかせ、老化を促す物質なのです。
髪の毛の健康のためには、規則正しい生活や、十分な睡眠も不可欠ですが、キャバ嬢の仕事だと、帰宅は深夜で、不規則になりがちです。
こうしたライフスタイルが、後々髪の毛によくない影響となって現れる可能性も、考えに入れておいた方がいいでしょう。
盛り髪嬢が髪を守るには?
キャバ嬢が髪の毛を出来るだけダメージから守るための方法を以下にご紹介します。
①コテ・アイロンを正しく使う
ヘアアイロンを使うときには、必ず髪の毛を完全に乾かしてから行ってください。濡れた髪に高温のアイロンをあてると、水蒸気爆発を起こして、髪の毛の組織が破壊されてしまいます。
温度は180℃以下で、一か所に2~3秒を超えてあてないようにします。
使用する際には、アイロン用のトリートメント剤などを使うとなおいいでしょう。
②髪の毛をきっちり洗う
仕事あがりの髪の毛は、スプレーなどのスタイリング剤の他、汗や皮脂、煙草の煙など、色んなものがついて汚れています。
この汚れをきちんと落とさずにいると、毛穴に汚れが溜まり、頭皮環境が乱れて、髪の毛もうまく生えなくなることもあります。
お酒を飲んで疲れて帰ってきたとしても、髪の毛はきちんと洗いましょう。
美容に対して意識の高い嬢の中には、「髪に優しいから」とアミノ酸系のシャンプーを使う人もいますが、アミノ酸系は肌に刺激が少ない分、洗浄力は低いというデメリットがあります。
キャバ嬢の場合、洗浄力の高い高級アルコール系のシャンプーを使う方がいいかもしれません。
いずれも、汚れをきっちり落とすことが出来、なおかつ自分に合ったシャンプーを使うことが大事です。
③トリートメントを使う
リンスは髪の表面をコーティングしてつるっとした手触りにしてくれるだけのものですが、トリートメントには、髪の毛が失った栄養分を補う役割があります。
定期的にトリートメント剤を使用すると、髪の毛のダメージを最低限に抑えることが可能です。
④洗い髪に注意!
お風呂を出た後、髪の毛が濡れた状態のままでうろうろしたりしていませんか?実はこれも、髪の毛を傷めるNG行動です。
キューティクルは湿気に弱く、濡れると開いた状態になります。洗い髪を放置すると、開いたキューティクルから髪の内部の水分がどんどん失われることになります。
お風呂から出たら、早めにドライヤーで乾かしましょう。
⑤頭皮マッサージ
髪の毛の健康を保つためには、頭皮のマッサージが効果的です。
頭皮は、意外と凝っていることが多いものです。頭皮に老廃物が溜まり、肌が衰えることで、顔の肌のたるみやシワにも影響があります。
お風呂に入って頭を洗うときや、ヘアスタイルを作る前など、定期的に頭皮マッサージを取り入れることをおすすめします。
お金に余裕がある場合は、サロンでのヘッドスパを利用してもいいかもしれませんね。
⑥栄養補給
髪の毛にも、顔の肌と同様、十分な栄養が必要です。栄養が偏った状態が続いていると、次第に再生能力が衰え、髪のツヤやコシがなくなったり、抜け毛が増えたりします。
一度髪の毛の状態が悪くなると、そこから元の状態に戻るのは至難の業です。
髪の毛が若々しく健康であるうちに、劣化が進まないよう予防するのが一番効果的な対策となります。
1)たんぱく質
肌同様、髪の毛もたんぱく質から出来ています。吸収効率のよいお肉や魚、大豆などの植物性たんぱく質を毎日の食事からしっかり摂りましょう。
牛乳や乳製品、卵なども優秀なたんぱく質です。美肌・美髪に気をつかう人は、たんぱく質をしっかり摂っています。
2)ビタミン
にんじんやカボチャに含まれるビタミンA、豚肉やレバー、カツオ、マグロなどから摂れるビタミンB群、果物・野菜に多いビタミンC、ナッツ類や卵などに含まれるビタミンEなど、ビタミン群は強い肌と髪の毛を作るのに欠かせません。
好き嫌いせず、色んな食材をしっかり食べることが大切です。
3)ミネラル
鉄分や亜鉛などのミネラル分も、健康で美しい髪の毛を作るのに重要な役割を果たす栄養素です。
海藻や魚介類に多く含まれます。
4)炭水化物
ダイエットで糖質をカットする人もいますが、炭水化物は人間の身体がエネルギーを得るために必要な栄養素です。
極端に炭水化物を摂らない生活を続けていると、代謝が落ち、内臓脂肪が増えたり、骨が脆くなったりという弊害が現れる場合があります。
髪の毛の健康にもよくありませんので、適度に摂ることをおすすめします。
5)脂質
脂質も炭水化物と同様で、人間の身体がスムーズに動くための重要な栄養素です。脂質の不足は、体調不良や、肌・髪の老化を招きます。
オメガ3脂肪酸やオレイン酸など、良質な油を摂ることをおすすめします。
キャバ嬢の生活は、毎日きちんと自炊するのがなかなか難しかったりしますよね。
そんなときは、無理せずコンビニご飯に頼ったり、サプリを取り入れたりして、自分に合ったやり方で栄養補給してみてください。
まとめ:自分に合ったスタイルで盛り髪を楽しもう
デメリットもありつつ、やはり盛り髪は、キャバ嬢の営業には欠かせない!という人も多いことでしょう。
自分で作ることも出来ますが、プロは髪の毛に一番ダメージが少ない方法で仕上げてくれます。
それぞれ、自分の事情に合ったやり方で、髪の毛のケアも取り入れながら、盛り髪を楽しんでくださいね。