お客さんがクレジットカードで支払っていて、羨ましくなった…水商売の皆さんなら、そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
クレジットカードを作ってみたいけど、水商売だと審査を通らないとお悩みではありませんか?
キャバ嬢やホステスの仕事だからと言って、クレジットカードを諦めることはありません。いくつかの点に注意すれば、審査を通ることは不可能ではありません。
クレジットカードを作るメリットと、審査を通りやすくする方法についてご紹介します。
クレジットカードは作るべき!
キャバクラやクラブは、一晩のうちに大金がいきかう世界。そのせいなのか、お給料も現金払いのお店が少なくありませんし、そこで働く皆さんも何となくキャッシュオンリー主義の人が多いようです。
しかし、社会人として働いているのなら、クレジットカードは作れるうちに作っておいた方がよいです。
一度使い始めたら、その便利さからもう手放せなくなりますよ。
クレジットカードを作る4つのメリット

①買い物が便利
少々値の張るものを買おうとして、お会計のときに財布のお金が足りないことに気づいた…こんなとき、クレジットカードが一枚あれば、すんなりカード払いで購入することが出来ます。クレジットカードのよさは、この点にあると言ってもいいでしょう。最初からお財布は持たず、カード一枚で外出するという人も少なくありません。
また、今はネットショッピングを利用する機会も増えていますよね。アマゾンや楽天など、ネット上の買い物には、カード決済が断然便利。パソコンやスマホの画面でクリックするだけで買い物が出来てしまうのですから、便利な時代になりました。
女性なら、重たいものの持ち運びが面倒なときも、ネットで購入して配達してもらうというのもアリです。
カードがなくてもネットショッピングは出来ますが、代金引換やコンビニ払いの手間を考えると、カードを持っておいた方が時間の節約にもなりますね。
②料金の支払いが楽
電気代や水道代など、毎月必ず支払わなければならない公共料金も、カード引き落としにしてしまえば、いちいち自分で確認して払いに行って…という手間が省けます。コンビニ払いなどをしていると、意外とうっかりして延滞が発生してしまったりしますよね。延滞料金も、積み重なればバカになりません。
携帯料金、家賃など月々の支出に加え、コンサートのチケットや飛行機・長距離バスの予約などもネットからカード支払いOKのものも多いです。
水商売はどうしても時間が不規則になりがちな仕事ですよね。クレジットカードを持つことで、日常の細々したストレスから解放されますよ。
③ポイントがつく
クレジットカードは、利用するごとにポイントがつきます。このポイントが、なかなかお得なのです。
クレジットカード各社のポイント還元率を比較してみると、0.5~2.5%程度の間で設定している会社がほとんどです。例えば1%還元のカードなら、100円の買い物をすれば1ポイントつきます。また、その会社が運営しているサイト(ヤフーや楽天など)で買い物をするとポイントがプレゼントされたりする場合もあります。料金の自動引き落としと買い物の分を足せば、ポイントだけでお小遣い分くらい稼げてしまうことも。
ただ支払うだけの現金払いより、使えば使うだけポイントがつくクレジットカード払いの方が、キャッシュバック率が断然お得。利用しないのはもったいないですよ。
④信用が得られる
クレジットカードとは、そもそも「信用」を利用して買い物をするためのものです。クレジットカードを持っていること自体が、きちんとお金を管理できる人だという証明になるわけです。
ですので、クレジットカードを長く使っていると、それだけで「クレジットヒストリー」という信用情報が蓄積されていくことになります。
後々、ローンを組んで高い買い物をするときなど、このクレジットヒストリーが生きてくる場面も出てきます。
クレジットカードを作る3つのデメリット
クレジットカードには、もちろんいいことばかりではありません。 デメリットもよく理解した上で選択する必要があります。
①使った額が分かりづらい
きちんと管理しておかないと、今月いくら利用したか分かりにくくなる可能性があります。
大抵、webサイトでチェックできるようになっていますので、引き落としの数日前までには利用額を確認しておかないと、残高不足で引き落とし不可能という事態になってしまいます。
クレジットは信用が第一なので、延滞は避けなければなりません。
②依存すると危険
手元に現金がなくても、どんどん買い物が出来てしまうので、クレジットカードを何枚も持ち、クレカ依存になってしまう人がいます。クレジットカードだと、分割で支払うことが可能になるので、高額な買い物も出来てしまうからです。
クレジットカードを使うには、あくまで自分の身の丈にあったお金の使い方をする自制心が必要です。
③分割の場合は利子が高額
クレジットカードは、リボ払いや分割払いが可能なので、一時的な金欠には便利です。
しかし、分割をすると、当然利子がついてきます。最終の支払い期限が延びれば伸びるほど、カード会社の利益が高い=利子が多くとられることになりますので、利用者側からすれば損です。
それと引き換えにしても、分割払いする必要があるときには仕方ありませんが、そうでなければ、出来るだけ一括払いを利用した方がよいでしょう。
以上、クレジットカードのメリットとデメリットでした。
「普通の金銭感覚」を大事にしてれば、クレジットカードは怖いものではありません。 では、クレジットカードを作るのには具体的に何が必要なのでしょうか。
クレジットカードを作るのに必要な情報
クレジットカードの申請をすると、カード会社は、その人がどんな人か、信用できるかどうか、詳しく情報を得て審査に入ります。
カード会社からすると、
○安定した収入がある
○きちんと支払いをする能力と誠意がある
この2点が重要な点となります。
①お店の営業形態と実績
カードの審査で重視されるのが、「どんなところに勤めているか?」ということです。法人企業で複数のチェーン店なのか、個人が経営している店かによって、審査の通りやすさは異なります。
例えば、銀座や北新地などで長く営業している店は、それなりに経営がしっかりしているとみなされるでしょう。逆に、ころころ店名を変えたり、実績が数か月だったりすると、お店の信用はあまりないと思われてしまうかもしれません。
ちなみに、アリバイ会社を置いている店もありますが、書類に書いた情報に虚偽があるとバレると、まず審査は通りませんし、最悪の場合は詐欺罪で逮捕…なんていうことにもなりかねません。非常にリスクが高い方法ですので、使うのはやめておきましょう。
「みんなしているよ」などと、罪の意識なくアリバイ会社を利用しているような店は、質が良い店とは言えませんので、もっと意識の高いお店に移ることをおすすめします。
②本人の雇用形態と在籍確認
アルバイトよりも正社員の方が、審査の通りはよいです。しかし、長く安定して勤めている職場なら、OKの会社もあります。
本当に勤めているかどうかを確認するために、勤務先に電話して確かめます。その際、カード会社とは名乗らず、ただ単に「○○さんはいらっしゃいますか?」と確認します。
本人が不在でも、「今席を外しています」などと答えられれば、お店に勤めている証拠とみなされます。水商売の人の場合、源氏名でも対応してくれる会社もあるようですが、念のため、店長やお店の人に「確認の電話がかかってくるかも」と話しておくといいかもしれません。
③本人の個人信用情報
その人自身が信用できるかどうか、信用情報は詳しく調べられます。借金や料金の未払い・延滞などがあれば、それらはすべて記録されています。
見落としがちなのが、スマホの料金です。新しく購入すると、本体の料金は分割で月々の料金に加算されて支払うことになります。それを滞納すると、信用情報に載ってしまいますので、注意しなければなりません。
今まで一度も未払いや延滞をしたことがないと言う人は、安心していいでしょう。
キャバ嬢・ホステスでもクレジットカードの審査を通るには

①勤務先が信用のあるお店であること
既に触れましたが、カードの審査には、勤め先の信用が非常に重要です。信頼と実績があるかどうかが鍵になります。
ですので、まずお店はよく見極めて選ぶべきです。法人企業として実績がある会社が運営している店で、あなた自身キャバ嬢やホステスとして何年も勤務している、という条件なら、審査にはぐっと通りやすくなるでしょう。社名は必ず正式名称できちんと書きましょう。記入ミスも審査に落ちる対象となります。
②安定した収入があると証明できること
収入の照明には、源泉徴収票がベストです。きちんと確定申告を行っている人なら、その書類が所得の証明となります。
これらの書類は、1年以上勤めないと手に入らないものなので、勤め始めてから1年未満の人は、給与明細を提出できる状態にしておきましょう。
収入の証明が出来れば、キャバ嬢など水商売の人でも、審査を通るのは可能です。
③審査が通りやすいカード会社を選ぶこと
カード会社にも色々あります。キャバ嬢や水商売の人なら、審査が厳しくないカード会社を最初から選ぶのがよいでしょう。
ACマスターカードと楽天は、通りやすいとされています。 銀行系や信販系は審査が厳しいので、やめておいた方が無難です。
こういう人は審査に通りにくい!
どうしたらカード会社の審査に通りやすくなるかを判断するには、「自分がカード会社の審査員の立場だったら」と考えてみてください。
あなたは、どういう経歴の人を信用しますか?
①勤め先をコロコロ替えている
ひとつの勤め先を数か月~1年程度で次々に替えている人と、3年以上の経歴がある人。どちらが信頼できるかと聞かれれば、断然後の方ですよね。
やむを得ない事情があるにせよ、カード会社がいちいち言い分を聞いてくれるわけではありません。
②勤務実績が浅い
今のお店に勤め始めてまだ数か月なら、上の条件と同じように、信用度が低いと思っておいた方がいいでしょう。
クレジットカードを作るなら、何年か実績を作ってからの方が通りやすくなります。
③住居を頻繁に移動している
お店を移ると、住まいも移動する人がありますが、頻繁な転居も、「何かトラブルがあったのでは?」「こうしょっちゅう引っ越すのは、度々トラブルを起こしているからでは?」と疑いを招きかねません。
少なくともカードを作るまでは、度重なる引っ越しはやめておきましょう。
④信用情報にブラックな履歴がある
キャッシングやカードローンの利用履歴はあってもよいのですが、今現在未返済の残高が残っていると、審査に引っかかる危険性大です。
なぜなら、「他で借金をしているのにカードを作ろうとしている」→「お金に困っている」→「いざというときの支払い能力が十分でない」と推測されてしまうからです。
過去にブラックリストに載るような経歴(自己破産など)があった場合、債務整理がきちんと終了していれば、5年でその情報は消えます。
⑤カードの使用履歴がない
30代40代になってからカードを作ろうとして、それまでに一切カードの使用履歴がないと、審査を通らない可能性が高くなります。
過去にブラックな事故を起こして、5年の経過を経て履歴が消えた人と、区別がつきにくいからです。
理不尽なようですが、これが現実です。一般的には、20代のうちにクレジットカードを作る人が多いため、ある程度年齢がいってから始めて利用するとなると、「何かあるのではないか?」と勘繰られてしまうのです。
絶対に落ちるわけではありませんが、そうした理由で審査に通らないこともあることを考えれば、やはり出来るだけ早いうちにカードデビューをしておいた方がよさそうです。
カード会社が何よりも恐れるのは「貸し倒れ」です。クレジットカードとは、いわばあなたを信用して、カード会社がお金を立て替えてくれるシステムと言えます。
そのため、万が一にも踏み倒されることがないよう、どのカード会社も慎重に見極めて審査するのです。
まとめ:上手に工夫して早いうちにカードを作ろう
いかがでしたか?
クレジットカードを作るには、少々厳しい審査を受けて合格しなければなりません。しかし、一度クレジットカードを持てば、その後の社会的な信用にも繋がってきます。
何より、クレジットカードがあれば、保険やマイレージなど様々な特典を受けられたり、海外でも気兼ねなく買い物が出来たりと、活動の幅がぐんと広がります。
今は、クレジットカードの種類が非常にたくさんあります。 自分に合ったカードを選んで、是非クレジットライフを満喫してください。 しかし、くれぐれもご利用は計画的に。